ジブリの絵職人 男鹿和雄展

先週の話ですが、

主人と長崎県立美術館の企画展『ジブリの絵職人 男鹿和雄展－トトロの森を描いた人』に行きました。
（長崎県立美術館ホームページ参照）（男鹿和雄展公式ブログ参照）

案の定、売店コーナーにはジブリグッズがたくさん。。。

ジブリ作品に関わらず、『侍ジャイアンツ』『幻魔大戦』『あしたのジョー２』など、有名アニメ作品の背景画を描かれた方の作品展です。

背景画は、リアルな写生の風景画とは違い、かといってアニメ画とも違う・・・
その中間の、イラストの様な絵。

映画やテレビで見る、アニメキャラクターの顔のアップ等から
背景画って大きいものと思っていましたが、

セル画がA4サイズくらい。その端っこに主人公が１０ｃｍに満たないサイズで描かれています。背景画はＡ3サイズ程度で、シーンによってはそれをを横か縦に数枚並べた大きさです。

男鹿和雄 氏の背景画は、すごく短時間で仕上げているんだろうな、と思わせる筆の勢いがある一方、細部の繊細で綿密な書き込みが凄い。

同じ構図の絵で、朝バージョン、昼バージョン、夜バージョン、３パターンに塗り分けたり、
通常バージョン、火災バージョンを書き分けたり、
監督の依頼を受けてそのイメージにマッチする絵を推敲し、全く同じ絵を描けるよう使用した絵の具の色を全て記録して、イメージ画と別に実際に使う背景画として同じ絵を描き・・・でもアニメ内で映るのはたった３秒。

画家やイラストレーターが自由に好きな絵を描くのとは違い、
主役のアニメをひきたてる、ほんの数秒、背景に流れるだけの同じ絵を複数枚かかないといけないなんて、絵を描くのが好きな者からしたらつまらない仕事に思えます。

「絵描き」ではなく、本当に「職人」なのだと感じたわ。

思った以上に膨大な作品量で・・・
入場してスグにお腹がすいてしまい、空腹に耐えながらだったので集中して閲覧できなかったけれど、

良いものを見させてもらった、と満足しました♪
展示は６月１４日まで。

『崖の上のポニョ』の背景画が可愛かった～！
映画を観ていないのですが、DVDレンタルは７月なんですね。先に背景画を見てからだと、これまでと違った視点で観られるかしら？
早く観てみたいです。

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