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2010年6月 2日 (水)

上高地・河童橋・乗鞍岳

長野に到着した翌日。

穂高連邦の美しい景色を楽しむため、そして芥川龍之介 著 『河童』のアイディアの元となった河童橋をおがむ為、上高地へ行きました。

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↑大正池

Imgp0114美しい自然を守るため、上高地へのルートはマイカー規制されており、釜トンネルで駐車。
その後はバスかタクシーに乗り換えます。

多勢だったので、バスに乗るのとタクシーとで総計が変わらないという事で、私たちはタクシーで向かいました。

木のない、裸の山。採石場みたいなさみしい山肌が続きます。
理由は、噴火した火山の落石でできた、岩山ではなく砂山だから。土砂崩れが激しく、しょっちゅう山肌が崩れるんですって。落石注意の看板が目につき、旧道はすっかり土砂に埋もれて無くなってしまってます。

タクシーの運転手さんの詳しいガイドが大変参考になりました。

上高地は散策を楽しむところですが、その出発地点、順路を自由に組み合わせられるので、距離やルートで難易度を調整できます。
(木の高さが大きい

私たちは大正池で降り、そこから河童橋へ。
距離は約3キロで、写真をとりつつのんびり歩いて1時間ほどで目的地に到着しましたよ。

途中、遊びする2歳程度の親子やミニスカートのギャルもいたので、歩きやすい服装と運動靴が推奨されていますが、
道が整備されているのでよほど動きにくい格好でなければ大丈夫。

高地なので気温が低く、紫外線がきついです。帽子は必須!歩くと暑くなるので調整のできる服装で。

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↑河童橋

Imgp0150長崎では河川敷があるような川らしい川も目に出来ないのに、こんなにも大きくて澄んだ川を見られて感動♪アルプスの雪解け水。冷たく、氷山の様な青い水。

道中、蛍光の黄緑の様に鮮やかな若葉、鳥たちのさえずり、川のせせらぎ、常に視界に青空と雪をたたえた日本アルプス。周囲の音、視界、ほどよく冷えた空気、すべてに癒されました。。。

タクシーの運転手から、梅雨前から梅雨にかけての上高地はオフシーズンで、それにしても今年は例年よりお客が少なくて困っていると聞きましたが、この時期を選んで訪れたいくらい素晴らしい時期に思えます。

河童橋までは完全に散策ムードなのですが、河童橋につくと様相は一変、
飲食店、自動販売機、お土産屋さんがあってにぎやかで、具合が悪い人用に簡易ベッドのついた綺麗なトイレがあり完全に観光地。

川沿いのテーブルでお弁当を食べました。
(完全防備

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↑河童橋から見た景色

タクシー運転手からのすすめもあり、急きょ、標高2700メートルの乗鞍岳に登ることにしました。車で登れる山では一番高いのだそうで、観光バスかタクシーで登られます。

ただタクシーの場合、河童橋までは通常加算ですが、乗鞍岳へは貸し切り料金で2万円かかります。親のおごりでタクシーで行きました。
途中、写真撮影で降ろしてもらったり、詳しいガイドがついたのでタクシーで良かったと思います。

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↑乗鞍岳の頂上にある、火口が湖になったもの

平地が涼しい程度でも、乗鞍岳ともなると気温はマイナスが常。山の頂に残る雪はすでに雪ではなく氷でした。ところどころに氷の壁が見られます。

この日の気温は1度と聞きましたが、タクシーの暖房で快適ですし、写真撮影で下車した際もタートルネックの下にもう1枚きただけでしたが平気でした。

乗鞍岳の登り口にはタンポポと桜が咲き乱れていたのに、標高が高くなるにつれ針葉樹に変わり、次第に木はなくなり、最後は這い松という植物と、氷と岩だけの世界になります。

ガイドによると、標高によって気温が変わるので、
下から上に上がるにつれて、一度に全部の四季が見られるのだそう。

運がよければカモシカや熊に遭遇できるそうです。それは運がいいのか?

行きは自分達以外に車はなく、落雷や落石、転落・・・事故にでもあったらと怖かったのに、頂上についてみると観光バスのオンバレードで修学旅行生やツアー客でいっぱいでした(汗)トイレ、飲食店、お土産物屋さんがあります。

さすがアルプス一万尺(3000メートル)級!空気が薄い。
隣の山で雷鳴がとどろき、終始スピーカーから落雷注意報が流れるのが不安でした。

黒部アルペンルートの氷の壁とまではいきませんが、少し味わえます。
掘ったら、テレビで見る氷山の様に水色の、綺麗な氷が出てきたって。

タクシーの運転手さんいわく、雪は消えて無くなるものだから、珊瑚と違って名前を掘ったり削ったりしても罪にならないそうです。

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↑氷の壁と主人と息子

行きはガイドを聞きながらのんびり登りましたが、帰りはけっこうなスピードで下山したため、平地近くで軽い頭痛が・・・。これ、ちょっとした高山病ですねι

2700メートルですよ!
登山家が登るレベルの氷の山に、普通の服装で荷物も持たずらくらく車で登ったなんて・・・変な感じです。
息子の記憶には残らないだろうけど・・・0歳で登頂達成!(笑)

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